■ 紀伊、熊野■

2004.10月23〜24週末                      熊野、新宮方面

暑い夏が終わりすっかり涼しくなって
キャンプ日和な10月後半は今年2004年の夏に
世界遺産に登録された和歌山県は熊野へと旅する事にしました。
温泉&キャンプを目的に一泊と短い日程ですが
「紀伊は熊野の温泉と小さなトロッコに乗りたいな〜」の旅です。

ルートは名神高速道路の栗東I.C.で降りてR1で関JCTまで
そこから伊勢自動車道で勢和多気I.C.まで走りR42で
熊野市まで南下します。あとはR311、R168で目的地へ

毎度の様に深夜の1時半に自宅を出発。
ルート通りに快調に深夜の高速道及び国道を走ります。

伊勢自動車道は関I.C.から勢和多気I.C.まで利用。
深夜なので車はほとんど走ってません。
いつもなら伊勢に向かう時はこの高速道路は利用せずにR23の
国道を使ってます。
ただ、今回はもっと南下しなければいけないので疲れない様にと
出来るだけ高速道路を利用して行くことにしました。

勢和多気I.Cを下りてR42へ。
この道は夏の海水浴シーズンには結構混みます。
今回はシーズンオフと深夜なのでやはり車は見かけません。
時折釣りを目的とする車を見掛けますがそれでも少ないです。
JR紀勢本線とランデブーしながら尾鷲まで走ります。
交通量の少ない道を快調に飛ばして、鬼ケ城トンネルを抜けると
そこは熊野市街。時刻は午前5時半。
■朝もやの北山川の手前を左折。バックの橋はR311

そして、R42から見える熊野灘をあとに山に向かってR311を進みます。
本日最初の目的は入鹿温泉瀞流荘にあるトロッコ列車の駅
R311を40分程走り北山川を渡る手前を川沿いに左折。
■川沿いを少し走ると建物と
 大きな看板が見えてきます。
トロッコ列車の駅前の駐車場に午前6時半に到着。始発は8時55分。 
時間はたっぷりありますので、仮眠せずにカメラ片手に駅周辺を散歩。

とくに駅構内やホームの先にあるトンネル付近を中心に見学。
早くトロッコ列車に会いたいと高ぶる気持ちを抑えながら
錆びたレールとペンペン草が生える線路に座り込み待つが少し寒い。
 
■誰も居ない駅前 駅舎のトイレは使えない。ホームは車の後側
そして待つこと2時間、
白いセダンに乗ったトロッコ列車の関係者らしき人が8時半に現れた。
車から降りるなり、おはようございますと笑顔で声を掛けてくれた。
駅舎のシャッターが上がり、おっちゃんがトンネルに入っていった。
何故ならそこにはトロッコ列車が置いてあるからです。
普段使用するトンネルが車庫代わりになっているのですね。

少ししてからガタガタとトンネル内から音が聞こえてくると、
私達の前に可愛らしいトロッコが姿を現した。 
オオッ!と猛烈にシャッターを切る。そんな親達を後目に子供達は冷静。
 
そのおっちゃんが駅舎に戻り
切符を発行する。
一人で運転から切符発行、
駅舎の管理までされている
様です。

往復大人で200円
子供は100円で切符を買う。
■素朴な駅舎内、
 運転は一日6往復
切符を手にすると「乗車してもいいですよ」と言われたので、
先に小さな機関車に近づき色んなアングルからシャッターを切る。
■おっちゃんのヘルメットを拝借して一枚パシャ!

大好きなトロッコなんで、撮ってくれ〜!と友人に頼んだ。
HP の写真にはめったに登場しない私です。貴重かも?
■乗客が座るとより可愛く見える 写真左が新車両 右は旧車両

出発5分前ぐらいまでは、客は私達以外は誰も居ませんでしたが
後から3人 年輩の方々が乗車してきました。
始発の8時50分にトロッコ列車は定刻通りに出発。
客車内も手作りでしょうか?とてもよい雰囲気です。小さな窓がいい。
こちらはあとから造られた新しい客車みたいです。
ゴトゴトと走り出しました。
終点までは殆どトンネルの中を
走ります。
これで景色が拝めれば最高
なんですが.........。


終点の湯の口駅に到着。
10分間の短い旅でした。
こちらはトンネルの出口の
すぐ側に緩やかにカーブした
ホームがあります。
この先はまたトンネルに
なっていますが
柵があり行き止まりです。
湯の口温泉は瀞流荘とは違い木造で温泉な雰囲気が出てます。
ここの温泉の詳細はHPにて
男湯の露天は、川に面した仕切壁をもう少し下げて欲しい
湯船に浸かりながら100%の景色を眺めたい。今では60%かな
女湯ではないのでもう少しオープンにして欲しいな〜と感じた。

入浴後、お腹がすいたのでお食事処へご飯を頂くつもりで向かうと
立派な建物の中には自動販売機に食卓と卓球台があるのみ
しかも、カップラーメンが300円(卓球は有料) 
仕方がないので戻って温泉受付横で販売しているラーメンを食べる。
こちらは200円お湯付き。外のベンチで食べる事にした。おいちい。
帰りは嬉しい事がありました。
私達は勘違いして1時間以上待たなければならない事を知り
暇を持て余してました。
仕方がないので旧型の客車内を見学していると
「いいですよ〜送りますよ」と、さっきのおっちゃんが
声を掛けてくれたのです。
そうなんです。臨時便を出してくれたのです。
これで無駄な時間を費やす事も無く車まで戻れて快調と思いましたが.....。



■林道の通行止めが
 多々あり、迷ったら
 北山川の堤防沿いに
 出ました。
 このまま進めば
 河原に降りちゃいます。

どういう訳か、ナビにも表示されていない様な林道をR168に向けて
走るのですが、ますます離れていく様なので仕方なく瀞流荘まで
戻る事に。先ほどの臨時便の時間短縮が無駄になってしまった.........。

後で調べた結果、そのまま走っていればR168に辿り着いたみたです。
朝方走ってきたR311を再び利用して
R169との合流地点まで走る。
空は青いし、ええ道やな〜と
感激していると↓
          途中からこんな状態の道へ....過去に何度か走ってる道なんですが
          道の状態までは覚えてなかったです。
R311からR169へ乗り換えてまたすぐにR168に合流。
あとはこのまま新宮まで走る。市内でジャスコに寄りあれこれ買い込む。
新宮のジャスコ店を見学したら
ガソリンを満タンにして来た道を戻る。

信号がほとんどなくアップダウンも
少ないので結構飛ばせる道です。
新宮から半時間程でキャンプ場へ
向かう道への分岐点に着きます。
■新宮からR168を山側に走るとここは小口へ向かう分岐点。

交差点を左に進むとキャンプ場へ
前方に見えるドームが熊野川ドームで写真には写っていないが
ドームの左側には小口家族キャンプ村お勧めの熊野川温泉がある。
■キャンプ場の周囲はこんな感じです。
 左山側の奥に茶畑の様な濃いグリーンの部分が今回お世話になる
 小口家族キャンプ村です。
 同じく左側手前は小口自然の家(宿泊棟とフリーテントサイト)
■私達以外は未だ誰もいないみたいです。

あれっ?ひょっとして今日は貸し切りかなと、受付棟に向かうと
管理人さんが私達に2日前の台風の影響でかなりゴミが散らばっていて
少し荒れてます。賢明に掃除していますが追いつきません。
それと、本日は貴方達だけですのでご自由にくつろいでくださいとの事。
確かに一人で掃除していては無理もない。
ここは先着順で好きなサイトを選べます。
それと、管理人さんが「明日は用事がありまして一日留守しますので
チャックアウトは本来11時ですが何時まで居ても構いませんよ」
との事です。
なんだかアバウトですけど貸し切りなんだからええやん。
あと、荒れてるというけどゴミというレベルではなく、
垣根を支える竹が少し散らかってるだけで全然綺麗です。
先着順ですからとはいえ
私達だけですから、好きなサイトをのんびりと選び放題。
ただし、サイトを決めたら報告しないとAC電源が使えない。
そうそう、
ここは珍しく家族専用のオートキャンプ場とHPに記載されいるので
若者グループとか会社の団体さんは使えないのでしょうね。
トラブルが多いのでそうしたのかな?
キャンプ場のHPはここ ちなみに私達が利用したサイトは25番です。
写真を見てもわかる様にかなりのプライベート重視のサイト。
身の丈ほどの垣根で車のスペース以外は全部囲まれている
だから、背の高い車を入れると道路から全くサイトが見えなくなる。
多少圧迫感は感じるだろう。幼い子供は迷子になりそう。迷路?
そんな環境を生かして子供達はかくれんぼをしてました。
■河原で流木拾い。夏は泳げそうだけどここは流れが少し急かな。
 幼児には小口自然の家の前の川なら緩やかでいいかも。

子供達が遊んでる隙にテントを張ろうとしてたら
息子が木製の遊具で指にトゲを刺した。
しかも長いのだ。1.2センチはあるだろうか
しかし、とげ抜きに針を忘れて来たので対処出来ない。
そこで管理人さんに相談してみた。
散々館内を探してもらい、せめてピンセットか画鋲でもいいからと
再び探してもらったがない。救急箱にもなかった。
仕方がないので車で店まで走るかと諦めた時
管理人さんの軽バンから昆虫標本に使う虫ピンらしき物が出てきた。
「なんかしらないけどありました」と言っていましたが偶然でも良かった。
すぐに加熱処理して消毒液と後は息子の根性と私の腕次第。
そして30分後に無事終了。
幸い浅い所に刺さっていたので血も殆ど出ませんでした。
よくがんばった我が息子。

そして、一息入れてテントの設営開始。
設営後は前の河原で焚き火の薪ならぬ台風で増水した川が運んできた
流木を探してウロウロ。
ほしたら、対岸にいる無数の犬ころ達がワンワンと吠えだした。
恐らく最近多発している米ドロを警戒しての番犬かな
それは別として、夜中にワンワン吠えられると寝れないなと心配する。
しかし、それは犬のワンワンよりも厄介なやつだった。
■晩ご飯は友人のカミさんの手作りミートソースがとても美味しく
 好評だったパスタと、このキャンプでの料理長でもある友人が
 チャーハンを炒めてくれた。

ウォーン!!!!とサイレンが鳴る
ダムの放流かと最初は思ったが一向に水かさが増さない。
しかも結構頻繁に鳴る。まさか深夜まで鳴らないよな............。
とキャンプファイヤーをする事に。
■Kくん念願のキャンプファイヤーです。
 とても嬉しかったみたいでもっと流木をと
 暗い河原に探しに行きました。もち親同伴です。
 尚、ここは直火は出来ません。
■さすがに疲れたみたいで熟睡してます。
 息子がしているウサちゃん枕は私の愛用の枕なんです。取られた....
そしてウォーン!!!!と翌朝、6時に奴に起こされた。
朝の散歩好きな私には目覚まし時計みたいな感じでしたが
子供達は迷惑。うるさい!と飛び起きてしまい文句タラタラ......。
でも、少ししてまた寝た。
■みんなで橋の上での記念撮影
一方、私は着替を済ませてカメラ片手に出発。
フリーテントサイトがある側へと渡る小さな吊り橋が
近くにあるらしいので見に行く事にする。
一度に5人以上は渡れない吊り橋があった。なかなか良い感じ。
吊り橋を渡るとそこには小口自然の家がある
宿泊棟とフリーテントサイトがあり、多目的広場で遊べそうだ。

結局、管理人さんのお言葉に甘えて
規定の11時チェックアウトを1時間半遅れの12時半にキャンプ場をあとに
一路、十津川へ向けて出発。

■ここは道の駅 奥熊野古道ほんぐう、ここで昼食。
 快晴なので外で川を眺めながらご飯を食べている人が沢山いました。

R311を再び走りR168に乗り換え、途中熊野本宮大社を横目に通過。
ここ熊野はチャリとバイクで一応全部制覇したのですが
この歳になってもう一度、のんびりと巡りたいと思いますね。
今回は小さいのが同伴しているのでパス。
歴史ある見所でも子供達には興味なく面白くないですからね。
大人なら可愛いみこさんとか....(#^.^#) エヘッ!(*o☆)\バキッ!

で、熊野本宮大社に寄るより子供には刺激的な場所の方が良いのではと
思い、ここに寄った....... ニヤリ!↓
そうなんです。十津川と言えば、谷瀬の吊り橋でしょう。
私は数え切れない程来てます。
R168を走ると必ず寄ります。夜中でも通過した事がありません。
高い所が好きなんですよ。バカは高い所が好き.....当たってます。ハイ
で、着いたこの日の時間帯は運が悪く
観光バスの団体さんがおられてゆっくりと橋の上に居られなかった。
平日の人がいなくてひっそりしている静かな雰囲気が好きなんですがね。
有名な観光スポットですから仕方がありません。
揺れる橋を行きは少し力が入った子供達も帰りはスイスイ
楽しそうに渡ってました........。全然びびらないので面白くない!(-。-;)
十津川をあとに5条目指して出発。
途中、R168 が崖崩れの為に
通行不能になっている。仮設の
橋を渡り対岸の迂回路を走る。
台風の爪痕は強烈で、白い部分が
R168の無惨な姿。

対岸の道路から撮った一枚。
       (
友人の激写)
R24を北上して新圧から南阪奈道路を利用して近畿自動車道へ合流。
明日からまたこの道を仕事で走るのかと思うと憂鬱........。と
ブツブツ言いながら途中のファミレスで食事して21時に帰宅。
■今年の3月に開通した夕暮れ時の南阪奈道路を走る

なぁKくん 五条で見掛けたアルブスの婆ハナジー
また会えるといいね〜。えっ、少女ハナジーだったけ?
追記。
実は、食器の一部をキャンプ場の炊事棟に置き忘れて来たのですが
こちらからTELする前に向こうから連絡があり
既に梱包して発送の準備をされているとの事でした。
フライパンを除けば大した物ではないと思っていましたが
なんと、思い出のマイコップも忘れて来た事が後日判明。
今や100円SHOPでも忘れて来たマイコップよりか優れたコップ手に入る
時代ですが、そのマイコップもチャリ時代から愛用している物で
私と沢山の旅を共にしてきた思い出刻んだコップなんです。
それとキャンプ側からしたら、忘れ物も引き取り手がなければただの
やっかいゴミなんだから引き取りを断っても迷惑ですからね。
皆さんも貸し切りの場合は横柄になり油断して炊事棟に物を置いてませんか
うちだけかな?しかし何回目かな キャンプ場や道の駅に物を置き忘れて
きたの......反省。 管理人さんお手数お掛けいたしました。
泊まった場所。    A 小口家族キャンプ村
走行距離 609Km
燃費 平均8.5Km/L
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